公益財団法人日本電信電話ユーザ協会伊那地区協会は14日、ICT経営実践セミナーとして柔道女子金メダリストの谷本歩実さんの講演会を伊那市のJA上伊那本所で開いた。約80人が参加。「私の柔道人生」と題し、夢を持つことの大切さや勝負に勝つための秘訣を説いた。

 谷本さんは小学3年で柔道と出合い、20年間の現役生活を送った。一本勝ちにこだった攻めの柔道で、2004年アテネ五輪、08年北京五輪でオール一本勝ちで2連覇を達成。この記録は今も破られていないという。引退後は指導者として活躍した。

 6歳の時に「オリンピックに出る」という夢を持ったという谷本さん。アテネ五輪を目指した大会では不調に苦しみ、夢をあきらめかけたが、小さい頃の日記を見つけ、五輪に出場するという夢を再認識。「夢は自分を支える原動力。子どもたちにも伝えたい」と呼び掛けた。

 北京五輪ではコーチから「金メダルを取る人には『勝つオーラ』がある」と言われ、えたいが知れない力を自分なりに考える中で「自然体」という答えを導き出したことを紹介。また、当時所属していた会社の社長から言われた「(自分の)強みを知り、強みを磨け」という言葉を取り上げ、「必殺技がある人間は強い」と指摘した。

 緊張をほぐしたり、自律神経をコントロールしたりする方法も実演。最悪を想定して最大限の準備をする「準備力」や失敗を力に変える「修正力」など、柔道を通じて学んだ教訓を語った。