岡谷市のイルフ童画館で、収蔵作品展「武井武雄 七つの顔展」が開かれている。童画界をリードした同市出身の武井武雄の童画家としての顔だけでなく、版画家、造本家、デザイナー、コレクターなど多岐にわたる芸術分野の顔を紹介。代表作を含む171点の展示品を通して、武井の多彩な創作活動を知ることができる。

 会場は▽童画家▽版画家▽造本家▽デザイナー▽余技創作家▽コレクター▽武井武雄―と七つのコーナーに分け、それぞれの分野で生み出された作品を紹介。「青の魔法」「星曜日」といった代表的なタブロー画や「注文の多い料理店」などの絵本原画、創作木版画「鳥の連作」や銅版絵本「地上の祭」、No.55「ラムラム王」をはじめとした刊本作品、武井がデザインした「日本歯科医師会ポスター」などが並んだ。

 武井のデザインで作った創作玩具「イルフトイス」などの余技作品、武井が収集した日本各地の郷土玩具などを伝承木版で記録した「おもちゃ絵諸国めぐり」「愛蔵こけし図譜」も展示。娘のために描いた「残病退散」のお守りや手作りのトランプ、妻に似た女性を描いた人物画、友人たちとの写真などで、武井の素顔も紹介している。

 同館では「童画家のイメージが強い武井武雄のさまざまな顔を見て、武井をもっと知ってほしい」と来館を呼び掛けている。

 展示は4月20日まで。開館時間は午前10時〜午後7時。水曜休館。問い合わせは同館(電話0266・24・3319)へ。