阿部守一知事は23日、新型コロナウイルス感染症の対応で長期休校中の県立高校や中学、特別支援学校について、新学期から再開させる考えを示した。再開後は児童生徒らの健康観察など感染防止の対策を徹底する方針。この日開いた県の対策本部会議では、県主催イベントについて感染リスクが低い行事を実施することに改め、こうした基準を民間イベント開催時にも参考にしてもらうこととした。

 政府は小中高などの一斉休校要請の延長を見送り、新学期からの再開に向け文部科学省が留意事項をまとめた指針を近く公表する予定。学校再開について知事は「指針を踏まえて対応を考えていくことになるが、県教育委員会とは新学期から再開する方向で話している」と述べた。

 多くの小中学校については設置者の市町村の判断となるが、再開時期や再開後に学校や地域で感染者が出た場合の対応について知事は「小中学校も含めて統一した考え方で対処していくことが望ましい」とし、27日に開く県総合教育懇談会で市町村の代表者と対応を検討するとした。

 県主催イベントの実施基準は、感染拡大のリスクが低いと考えられる行事は万全の感染防止策を講じて開催するとし、▽換気の悪い密閉空間▽多数が集まる密集場所▽間近で会話や発音をする密接空間―の三つの条件を避けることができるかが実施判断の視点となるとした。

 ただ、感染リスクが高いと考えられる全国的な大規模イベントや、重症化しやすい高齢者や持病がある人が参加する行事などは延期や中止とする。こうした基準は、状況に大きな変化がなければ当面の間適用する。

 阿部知事は「短期的な終息は難しく、長期戦を覚悟しなければならない状況と言われている。感染拡大防止には県民の協力が不可欠で、正確な知識を持ち行動していただきたい」と呼び掛けた。