駒ケ根市の大御食神社と大宮五十鈴神社の各総代会は、9月の例大祭に合わせて予定していた「獅子練り」や「大三国」などで知られる「三国一煙火」などの奉納を中止することを決めた。新型コロナウイルス感染拡大防止を図るため。いずれも宵祭り、例祭の神事は通常通り斎行する。宮司によると、神事以外の催しを全面的に見合わせるのは少なくとも戦後では初めて。

 大御食神社の例祭では、宵祭りに合わせ獅子練りや浦安の舞、余興を行っている。田畑を荒らす獅子に酒を飲ませ、神社に誘い込んで退治したとの故事に由来する獅子練りは年番の地区から神社まで長い行列を作って練り歩き、祭りの目玉となっている。今年は9月20日に予定し、赤須町耕地が年番を務める。

 大宮五十鈴神社の例祭も宵祭りに合わせ、獅子練りや浦安の舞を行うほか、三国一煙火を奉納。花火は市内にある神社の合祀記念に1908(明治41)年から続く伝統行事で、「大三国」など勢いよく噴き出す筒花火の下で氏子衆がまといを振りかざして走り回り、祭りの呼び物になっている。今年は9月22日を予定。北割耕地が年番となっていた。

 大宮五十鈴神社の例祭に合わせて行っていた、掲示板への氏子の書画の展示も今回は見合わせる。

 両祭りとも例年、年番耕地では5月から準備や練習、打ち合わせなどが本格化することから、感染を避けるためこの時期に中止を決定した。両総代会は「非常に心苦しいが、安全安心を最優先に考えての決定。理解をいただきたい」としている。