飯島町親善音楽家でフルート奏者、作曲家の竹下正登さん(60)=東京都=が、飯島町に思いをはせて作ったフルートアンサンブル「組曲 飯島」をCD化し26日、町に寄贈した。2016年の町発足60周年記念式典で発表した楽曲を、新型コロナウイルスの緊急事態宣言下にあった今年の大型連休中に収録。自ら六つの全パートを演奏した流麗な調べで、「非常時だからこそできた。みんなが苦しい時だからこそ聴いてもらいたい」と語った。

 新型コロナで音楽活動ができなくなり、「何もやる気がなく、曲も書けなくなった」という竹下さん。迷いながら自分と向き合う中で、まず飯島町のことが頭に浮かんだ。

 「町の人に会いたい。町から山を眺めたい」。そんな思いが込み上げて、丸2日没頭して組曲をレコーディング。「今再生しても、怖いくらいの一体感ある演奏になった」と話す。

 町発足60周年に合わせて、知人を通じて記念式典で披露する楽曲提供を依頼されて作った組曲。何回も町を訪問する中でさまざまな姿を目に焼き付け、「山への賛歌」「せせらぎ」「花占い」「青空」の4楽章の構成に仕上げた。

 この日竹下さんは、町役場を訪れて下平洋一町長にCDを手渡した。美しい自然や町を築いてきた先人への尊敬の念に加え、次代を担う若者たちのことも考えて作曲したエピソードなどを披露。「苦しんだり、悩んだりしてる皆さんの力にもなる曲だと思う」と話した。

 CDは受注生産で希望者に有料で配布する。問い合わせは町魅力デザイン係(電話0265・86・3111)へ。