生きづらさや困難を抱える子どもや若者の支援に取り組むNPO法人「子ども・若者サポートはみんぐ」が、伊那市荒井の「allla(アルラ)」に子どもの居場所「オルタ」を新たに開設した。学校でも自宅でもない居場所として上伊那地域の小中学生を中心に受け入れる。「学校へ行って当たり前」という常識にとらわれず、子どもたちの多様な思いに寄り添い、学びをサポートしていく。

 オルタは英語の「alternative(オルタナティブ)」にちなんだ名称。オルタナティブには「もう一つの」や「代わり」の意味があり、学校はもちろん、それ以外にも地域に多様な学びの場や居場所が広がってほしい―という願いを込めた。

 アルラは伊那市が「産業と若者が息づく拠点施設」として旧伊那消防署を改修、4月にリニューアルオープンした施設で、オルタは1階の一角に設けられた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2カ月遅れの開設となった。

 現在は平日の月、金曜日の午前10時〜午後3時に開設。元教員などのスタッフ4人のうち2人が常駐し、子どもたちを見守る。子どもたちはどのように過ごしたいか、スタッフと一緒に活動を組み立て、楽しく遊び、気づきや発見を学びにしていく。

 室内にはテーブルや椅子のほか、ボードゲーム、積み木、手芸材料、卓球台などが備えられ、自由に使うことができる。金曜日には同階の多目的室で「スポーツの居場所」として活動するNPO法人「スポーツメイト」によるスポーツも楽しめる。

 同法人の戸枝智子事務局長は「生きづらさを感じる子どもが増えている。学校以外の選択肢があってもいい。官民協働で誰一人孤立させない地域を目指して事業を進めていきたい」と話していた。

 利用希望者は事前の登録が必要。利用料は無料。

 問い合わせはいなっせ内の同法人事務局(電話0265・76・7627)へ。