「日本一短い祭り」として知られる塩嶺御野立記念祭が26日、岡谷、塩尻の両市境にある塩嶺御野立公園で開かれた。今年は新型コロナウイルス感染防止に配慮して人数を制限し、両市長をはじめとする関係者8人のみが参列。明治天皇の訪問を記念して建立された石碑前に並んで一礼し、両市の発展や新型コロナウイルスの収束を願った。

 記念碑は1880年に明治天皇が訪れたのを記念して当時の平野村・長地村(現岡谷市)と塩尻村・筑摩地村(現塩尻市)の有志が1915年に建立。記念祭は両市友好の象徴として16年から始まり、春秋の年2回開いている。

 春季は岡谷市の主催で実施。例年両市の関係者130人ほどが参列している。祭事後は近くの塩嶺閣で懇親会を開くのが恒例だが、今年は新型コロナウイルスの影響で実施を見合わせた。参列者は「一同、礼」の声に合わせて20秒ほど深々と頭を下げた。

 式典後、今井竜五岡谷市長は「市民の生活や両市の発展、新型コロナが早く収束するよう祈った」とし、今季の記念祭については「懇親会ができなくて残念。両市の友好関係を深める役目も果たしているのでさみしい」と思いを吐露。小口利幸塩尻市長は「秋季は春の分までにぎやかにやりたい」と期待した。