茅野市が同市宮川の諏訪大社上社前宮の参道近くに整備していた都市公園「前宮水眼広場」が完成し、27日から供用を始めた。広場内には展示や飲食のスペースを備えた「交流センター前宮」も完成。参拝者らが気軽に立ち寄れる施設で、憩いの場として観光客と地域住民との交流を促進する。

 前宮の十間廊と内御玉殿の付近の道路に面した市有地を活用し、面積は約4340平方メートル。公園名は近くを流れる水眼川から取った。広場には庭園風の芝生広場や親水広場、水車などを設けた。

 一角にある交流センターは木造平屋で床面積は約120平方メートル。休憩や飲食ができる多目的スペース、調理室などを備えた。展示スペースでは御柱祭や周辺の史跡をパネルで紹介している。公衆トイレを併設した。公園造成費や建築費は計9400万円。

 供用開始前には約30人が出席して竣工式を行い、交流センターの看板を除幕した。今井敦市長は「訪れる人がほっと一息つける場所ができた」とあいさつ。高部・安国寺地区歴史環境整備合同委員会の小池春夫委員長(82)は「全国から来る参拝者と住民が温かく交流したい」と述べた。

 市は、地元の安国寺と高部の住民有志が5月に発足した「前宮水眼の会」に交流センターを含む広場の管理を委託。同会は7月24日からセンター内で「茶房すいが」を金曜〜日曜日に開設し、寒天や草餅など飲食を提供する予定。

 鎌倉道遊歩道の整備や前宮周辺の石畳風舗装など市が2015年度から進めてきた高部・安国寺地区歴史環境整備事業は同日の施設竣工で完了となった。