諏訪市の小和田牧野農業協同組合(宮坂忠彦組合長)は27日、同市郊外の霧ケ峰高原でニッコウキスゲの植栽作業を行った。組合所有の蛙原にある「花畑」で進めるニッコウキスゲ再生事業で、組合員と上諏訪中学校の生徒有志3人、高島小学校の教職員ら約20人が参加。「きれいな花を咲かせて」と願いながら、約300株を植え付けた。

 同事業は14年目。グライダー滑走路近くの2カ所に花畑(計約1.7ヘクタール)を設け、ニッコウキスゲの保護と再生に取り組んでいる。植栽方法については試行錯誤を重ね、種から苗を育てて 栽培用のポットに移した後、同市清水の組合事務所や市内の学校で栽培した「2〜3年もの」を植えることにしている。

 参加者はこの日、組合員からニッコウキスゲの特徴について説明を受けた後、20〜30センチに成長した苗をポットから取り出し、根が活着するように穴の中にしっかり植え付け、土をかけて水をかけた。上諏訪中3年の湯田坂瑠星さん(14)=同市湖岸通り=は「きれいに咲いていろんな人が見に来てくれるようになれば。自分の植えた花で地域が盛り上がってほしい」と期待。宮坂組合長(67)=同市清水=は「子どもたちには諏訪や霧ケ峰の歴史を知ってほしい。こうした活動が霧ケ峰の美化につながれば」と願っていた。

 植栽作業は7月4日に城南小学校と諏訪中学校、同5日に静岡大学と諏訪地区ボーイスカウトが行い、今年度は計1500株を植える。6月27日の花畑では100株ほどが黄色い花を咲かせていて、活動の成果は着実に表れてきているという。