NPO法人諏訪広域ドローン協力会(北澤晃理事長)が県の地域発元気づくり支援金を活用して行うドローン(小型無人飛行機)パイロットの育成事業で、富士見町内の屋外練習場で実技講習が行われている。受講生が機体を操縦し、技術を磨いている。

 同会は諏訪地方の3警察署との間で災害時の情報収集や行方不明者の捜索などにドローンを活用して協力する協定を結んでいる。協定に基づく活動を担うため、一定以上の操作技術を持つパイロットチームを強化する必要があり、同支援金を活用して毎年約20人、3年間で約60人を育成する方針。今年度が育成の初年度で20人が参加している。

 実技講習で受講生は、バケツの底に置いた絵を真上から撮影する練習などに取り組んでいた。角度を付けて斜めに固定したバケツもあり、機体の位置やカメラの角度に気を付けながら操縦していた。協定に基づき警察の要請を受けて出動するパイロットチーム「スカイ・アトムズ」の横山真隊長(48)=諏訪市高島=によると、ドローン愛好者が趣味などで空撮を楽しむ場合は「ゆっくり安全に」操縦する意識が大事だが、災害時の情報収集や行方不明者の捜索では「安全かつ素早く操る」ことが求められるという。

 実技講習は数人ずつ実施日をずらして行う。今月中に合わせて2日間、受講して経験を積んでもらう。最後に試験がある。

 育成事業に参加する田中一弘さん(76)=岡谷市山手町=は「風の強さがその時々で変わる中、ドローンを空中の適正な位置でとどまらせるのは難しい。これまで趣味で飛ばしてきたが、その技術を生かして地域に貢献できるなら、やりがいがある」と話していた。