74年前に真澄蔵元、宮坂醸造(諏訪市)の諏訪蔵で見つかり今も全国で6割ほどの造り酒屋が使用する「協会七号酵母」。これを記念し同社は7日夜、新型コロナウイルスの影響を考慮し、インターネットの「インスタライブ」を初中継した。杜氏(とうじ)らが大吟醸を酌み交わしながら、七号酵母と”真澄の魅力”を発信した。

 同社では毎年7月にイベント会場で催しを開いていたが、今年は感染症の影響で中止。一方で消費者ニーズの把握など顧客との接点にと、オンラインでのイベントを計画。「七」の付く7日、17日、27日にインターネットの動画中継を企画した。インスタライブは、SNS(会員制交流サイト)の中継機能を利用した動画サービス。宮坂醸造では「#真澄を知る七月」と題し、各日でテーマを決め、協会七号酵母や、真澄商品の誕生秘話などを杜氏(とうじ)をはじめとするメンバーがトーク形式で紹介する。

 第1回のこの日は、「七号酵母って何?」をテーマに、七号酵母が見つかった蔵のプレート前に諏訪蔵の平林和之杜氏、富士見蔵の中野淳杜氏、海外営業部のキース・ノーランさんが登場。九州の豪雨被害に見舞いの言葉を述べた後、山廃純米大吟醸「七號」を傾けながら、商品づくりの裏話などを披露した。

 初めての動画中継で緊張気味だった3人も、徐々に滑らかな口調となり、キースさんの流ちょうな日本語の進行に合わせて、七号酵母で大吟醸を造り始めたいきさつを語り「香りを重視する大吟醸に七号酵母は適さなかったが、味わい深い大吟醸に仕上がった」「フルーティーではないので、ぬる燗(かん)にもあう」と平林杜氏。「バーベキューにあうお酒は」など視聴者からの質問にも答えていた。

 第2回は17日午後7時から「七号酵母の可能性」をテーマに発信する。