原村原中学校で10日、全校放送を使った絵本の読み聞かせがあった。毎日の朝読書の時間を月1回、読み聞かせの時間に当てているが、新型コロナウイルス感染予防対策の一環で、読み手が生徒から離れた放送室から読み聞かせる新しい試み。子どもたちは各教室のテレビ画面で絵本の映像を見ながら、放送で物語を聞いた。

 読み聞かせは、原村図書館ボランティアグループ「カントリーマアム」が20年以上前に原小学校で始めた。数年後には原中でも開始。月1回、メンバーが各教室で15分間の読み聞かせを行っている。今年度は感染症の影響で、5月の読み聞かせが小中とも中止に。原小では2学期まで休止するが、原中では1学期中の再開を模索し、全校放送での読み聞かせを試みることになった。6月11日が初回で、今回は2回目。次回の9月からは対面に戻す予定だ。

 この日は、ボランティアの清水明美さん=同村払沢=と、司書の宮坂順子さんが放送室に待機。時間になると、清水さんがマイクに向かって物語を読み始め、宮坂さんが絵本のページをめくり、音声と画像が各教室に届いた。

 今回は岡谷市出身の童画家、武井武雄が描いた絵本「にしきのむら」の読み聞かせ。2年生の清水琉偉(るい)さんは「いつものように近くで読んでもらう読み聞かせもいいけど、テレビと放送でやるのも違った感じで楽しかった」と満足げだった。

 清水さんは「生徒の顔や反応が見えないのでちゃんと物語が伝わったのか不安」と難しさを実感。それでも、「いつもより念入りに練習したので物語の魅力が伝わってくれたら」と願った。宮坂さんは「こうした状況下でも工夫して取り組めてよかった」と手応えを話した。