県や長崎市、長崎大などでつくる長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM=ナシム、森崎正幸会長)は14日、韓国とブラジルの医師や看護師ら計10人を長崎市内に招き、被爆の実相や被爆者医療について学ぶ研修を開いた。
 ナシムは県内の医療機関や研究機関が連携し、被爆者医療に関する見識や技術を役立てようと、毎年外国人医師らを受け入れ研修している。今回は韓国人8人、ブラジル人2人が参加した。
 参加者はこの日、長崎大原爆後障害医療研究所(同市坂本1丁目)で被爆者の健康について学んだ。同研究所の中島正洋教授は被爆者に関するデータを基に研究して得られた事実を伝達。被爆による胎児やガンへの影響などを説明し、資料の重要性や研究を続ける意義について語った。
 韓国・大邱(テグ)にある嶺南大病院の看護師、李貴子(イグイジャ)さんは「被爆者の映像は初めて見たが胸が痛くなった。悲惨な歴史を繰り返さないよう日本はどう取り組んでいるのかも気になった」と感想を述べた。日韓関係の悪化にも触れ「このようなプログラムが設けられたことは感動的。帰国したら(学んだことを)みんなに伝えたい」と話した。
 研修は16日まで続き、参加者は放射線影響研究所や長崎原爆資料館などを訪ねる予定。