全国商業高校協会が主催する「全商検定」で、長崎市立長崎商業高3年の盛田あすかさん(18)、山口夏音さん(18)、野口まひろさん(18)の3人が、検定試験全9種目で1級に合格した。同校によると、同じ年度に同じ学校で複数の生徒が全種目1級合格したのは、長崎県内では初めて。
 全商検定は、主に全国の商業関係の高校生などが対象で、全国で年間約30万人が受験する。簿記実務やそろばん、電卓、英語など全部で9種目あり、それぞれ年1、2回ずつ試験がある。2018年度の全種目1級合格者は、全国で約60人だった。
 3人は1年の時から、「将来の役に立てたい」と全商検定の受験を始めた。学校の授業で習わない種目もあったが、問題集などを使って自習したほか、友人や担当教員に勉強を教えてもらうなどして、各検定の1級合格を積み重ねた。
 悲願の「9冠」達成は、昨年10月から12月にかけて。山口さんは「自分の力だけではできなかった。周囲のサポートのありがたみを知ることができた」と感謝を口にする。
 卒業後、3人は進学や就職と別の道を歩み出す。福岡市の専門学校で簿記を学ぶ盛田さんは「これまでに学んだ基礎知識をより深め、貪欲に勉強していきたい」と意気込む。長崎市内で事務系の仕事に就く野口さんは「検定を通し、諦めず努力することの大切さを学んだ。社会人でもその姿勢を忘れず頑張りたい」と前を見据えた。