長崎市の田上富久市長は、3月末で2期目の任期を終える市立病院機構の兼松隆之理事長(74)の後任に、長崎大前学長の片峰茂氏(69)を充てることが13日、関係者への取材で分かった。任期は4月から4年。
 長崎大元医学部長で一般社団法人日本専門医機構副理事長なども務める兼松氏は2012年4月、長崎市病院局を地方独立行政法人化した市立病院機構の理事長に就任し、運営する長崎みなとメディカルセンターの院長を兼務している。
 長崎みなとメディカルセンターは診療科目の拡充や、救命救急センターの開設などで診療体制を強化してきた。一方、近年は黒字経営だが、多額の累積欠損金を抱えるなど財政基盤の強化が課題となっている。
 片峰氏は長崎市出身、長崎大医学部卒。08年から17年まで3期9年、同大学長だった。現在、厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会」の医師需給分科会座長などを務めている。
 理事長の起用に当たっては、組織運営の経験や豊富な知識、人脈が買われたとみられる。組織体制の強化に向け、院長ポストに新たな人材を充てることも検討されているという。