ものづくりと観光を組み合わせた「クラフトツーリズム」の産業化を目指す協議会の第1回全国大会が14日、長崎県東彼波佐見町であり、全国11の産地関係者約130人が情報交換やノウハウの相互活用を通して連携を深める方針を確認した。
 伝統工芸の産地が体験型の観光メニューを提供し、付加価値を創出する取り組み。波佐見町は、波佐見焼の技術や人材、食文化、景観を観光に生かそうと、昨年8月に産学官でつくる協議会を発足。経済産業省が支援し、事業化を進めている。他の産地とも連携し、取り組みを波及させようと、全国規模の協議会発足を呼び掛けた。陶磁器や織物、家具などの幅広い産地の関係者が参加した。
 基調講演で、県立大の竹田英司准教授(地域経済学)が「観光客を増やすのではなく、消費単価を上げることが重要」と指摘。金属加工の産地、新潟県燕三条地域の武田修美さんは、ものづくりをテーマにしたイベント「工場の祭典」を紹介した。
 パネル討論では、クラフトツーリズムの可能性について議論。実行委員長で波佐見焼卸売業「西海陶器」の児玉盛介会長は「(モノよりもコトの消費を重視する)産業形態の変化を現場が意識し、変わっていくことが課題」と述べた。