昨年王者の大村・東彼がシナリオ通りに第1日をトップで駆け抜けた。勢いをつけたのは1区林田(瓊浦高)と2区花尾(鎮西学院高)。スタートダッシュを任された同級生コンビが、高校最後の大会で笑顔のたすきリレーを披露した。
 「1区でトップを走りたい」と志願した林田が、まずは有言実行の区間賞で飛びだした。長い上り坂で一時は2位に後退したが、下り坂を利用してスパート。最後は沿道の声援に手を挙げて応え、大会の幕開けを派手に飾った。
 流れを受け継いだ花尾は、区間賞こそ逃したものの「調子が悪いなりに我慢できた」。2人で計1分のリードを生み出した。後に控える選手層を踏まえると、十分な貯金になった。
 桜が原中でチームメートだった2人。林田は当時から数々の全国タイトルを手にし、それを追うように花尾は高校で才能を開花させた。身近な友人で一番のライバル。互いに励まし合い、競い合って成長してきた。
 そんな2人の陸上人生は今春、一つの節目を迎える。林田は地元実業団のMHPSへ、花尾は駒大へ進む。同じチームで走るチャンスはもう、ないかもしれない。
 だからこそ「最後は楽しみたかった」(花尾)、「きょうのたすきリレーが、それぞれの未来につながればいい」(林田)。県長距離界を盛り上げてきた2人のホープはそれぞれあと1区間、地元に貢献する走りを見せて、一つ上のステージに挑戦する。