五島市は24日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う市内経済への影響を、経済団体などから聞き取る緊急対策会議を初めて開催した。現状を把握し、有効な支援策につなげる狙い。旅行や出張が手控えられる中、交通や宿泊、飲食などの観光分野で予約キャンセルが相次ぎ、深刻な打撃を受けていることが報告された。
 冒頭を除き非公開。福江商工会議所や市観光協会、交通事業者、農漁協など民間17団体が参加した。
 市などによると、長崎と五島を結ぶ海の便では、3月の利用者数が前年同期比4割減。主な宿泊施設では3〜5月の予約キャンセルが相次ぎ、前年同期比7割減の見込み。夏季の予約にも影響が出ている。市観光協会の境目権二会長は取材に「新型コロナの収束後を見据え、すぐ観光客を呼び込めるよう、交通費や宿泊費の引き下げなど市独自の施策について検討を進めてほしい」と市に注文した。
 他に子牛の競り価格の大幅下落や、都市部の物産展中止による売り上げ減少なども報告された。島外からの旅行客が見込めない中、島内消費を喚起するため市内で使える商品券を配る案も出たという。
 今後は新たな国の経済支援策が決まり次第、次回会議を開く。野口市太郎市長は「かなり深刻な状況。事業停止や雇用減少につながらないよう対策を考える」と話した。