妊娠や出産の不安を抱える女性を支えようと、「諫早いのちを大切にする会」(宮下昌子会長)が発足し、相談や出産支援の募金活動に動きだした。産婦人科医の宮下会長は「小さな命を守るため、一人で抱え込まずに相談してほしい。そのためにも、より多くの人に会の存在を知ってほしい」と話している。
 同会は4月に発足。全国組織「生命尊重センター」と、妊婦を経済的に支援するNPO法人「円ブリオ基金センター」(いずれも東京)の地域組織。長崎、大村に続き3団体目。
 同会は妊娠や出産に際し、▽出産、健診費用が払えない▽パートナーが出産に反対、認知しない▽父親が分からない▽家族らが中絶を迫る▽シングルマザーで育児に不安−などの悩みを抱える女性に寄り添い、相談に応じる。
 もう一つの活動は「円ブリオ基金」募金。8週までの胎児を「エンブリオ」と呼ぶことから、エンを「円」として1口1円の募金を集め、経済的事情を抱える妊婦に資金を援助する。市内の医療機関や金融機関、飲食店など約170カ所に募金箱を設置。設置に協力する団体を募っている。
 会員は発足2カ月余りで90人に上り、関心の高さをうかがわせる。一般会員(5千円)と特別会員(1万円)の会費を基に運営。特別会員の会費の2分の1は、同会独自の妊婦支援金に充てる。
 宮下会長は「病院に行けないまま、一人で自宅出産する人もいて、助かる命が助からないこともある。相談できない人と結び付けるかが課題」とし、市民の協力を呼び掛ける。同会(電080・2750・2855)。