平戸市沖で2017年8月、砂利採取運搬船2隻が沈没し乗組員3人が死亡した事故で、佐世保海上保安部が、船を所有する葵新建設(長崎市)を海洋汚染防止法違反の疑いで書類送検していたことが24日、分かった。
 送検容疑は、沈没した海砂などを積む「第八あをい丸」(1298トン)と押し船「第六あおい丸」(98トン)の2隻を引き揚げず、そのまま廃棄している疑い。送検日は5月19日付。
 海洋汚染防止法は船舶廃棄について、遭難などで除去が困難な場合に限り認めている。佐世保海保は19年7月、本件が廃棄を認める例外に当たるか国土交通省に見解を求めたところ「該当しない」「法に抵触する」との回答だった。同海保はこれを会社側に伝え、船体の引き揚げを要請していた。
 事故は17年8月22日に発生。平戸市沖に停泊していた2隻が沈没し乗組員6人のうち3人が死亡した。