長崎市上西山町の諏訪神社で29日、平安時代から各地で受け継がれ、食材に手を触れずに切り分ける「四條流庖丁(ほうちょう)儀式」があった。
 海上の安全と大漁を祈願する同神社の「住吉大祭」に合わせ、毎年奉納。料理に携わる人々の技術向上の願いも込められている。四條流保存会県支部(清水善吾支部長)によると、平安時代初期の光孝天皇は料理が趣味で、数々の宮中行事に庖丁儀式を取り入れていたという。
 儀式では同神社の責任役員ら約30人が見守る中、清水支部長(59)が刃渡り約40センチの包丁と長い「まな箸」を使い、丁寧にタイを切り分けた。清水支部長は「今年も無事奉納できてよかった」と話した。