10月に入り、新型コロナの1日の感染者数が過去最高を更新する自治体が増えつつあります。一方、愛知県では29日、69日ぶりに80人を超えました。今後はどうなるのか、専門家に聞きました。

愛知県の新規感染者数(8月1日〜10月29日)

 29日、日本国内の感染者の累計が10万人を超えた新型コロナウイルス。
 
 10月に入って1日の新規感染者数が過去最多を更新したのは、北海道や青森、宮城など6つの自治体です(29日現在)。

 政府の新型コロナ対策分科会は、国内の状況について8月上旬にピークに減少した後、横ばいだったのが「微増傾向が続いている」との警戒を示しました。

愛知でも感染拡大の兆し…クラスターも発生

 感染拡大の兆しは、愛知県でも。

 29日、愛知県の新型コロナウイルスの新規感染者は87人。

 80人を超えたのは8月21日以来、実に69日ぶりのことでした。

 県内では、100人台が続いた8月上旬をピークに、10月には、感染者の数が10人台から20人台で推移し、いったん落ち着いたかに見えましたが、29日の87人を始め、28日は51人など再び増え始めています。

 県内では3つのクラスターが発生していて、29日までに、知多市の会社を起点としたクラスターは49人、東郷町の接待を伴う飲食店のクラスターでは20人、小牧市の会社を起点としたクラスターは10人を数えています。

 このほか、家族内での感染の広がりも目立ちます。

大村知事 ハロウィーンで注意喚起

大村知事 季節行事での感染対策を呼び掛ける

 愛知県庁では、29日、インフルエンザとの同時流行への対策を検討する会議が開かれました。

 会議では、医療関係者が、「ヨーロッパなどの事例を踏まえ、感染状況次第では政治的な判断が必要になる」との考えを示しました。

 大村知事は、31日のハロウィーンを含めた季節の行事での感染対策の徹底を呼びかけました。

「週末にはハロウィーンがありますので、自然発生的に主催者がいない大きな人数が集まるような行事・イベントについてはぜひ参加を控えていただきたい」(愛知県 大村秀章知事)

 国のGoToキャンペーンを始め、年末に向かって季節の行事なども増えてくる中、具体的にどのような感染対策が求められるのでしょうか。

専門家「1人1人の気の緩みが1つ大きな原因」

ぎふ綜合健診センター所長 岐阜大学 村上啓雄 名誉教授

 感染症に詳しい、ぎふ綜合健診センター所長で岐阜大学の村上啓雄名誉教授は、愛知県での増加について、こう分析します。

「GoToとかもあって、いろいろなところへ行く人は当然増えている、その中で、気が緩んだ方も行く方が増えている、そこで、もらってきてしまう。急速な拡大はこれまでなかったんですけど、徐々に拡大したうえで感染症が流行るときは、ある程度の数が増えますと、そこから一気にバっということになるので、まさにこの2日間の愛知県の動きをみていると急速に広がらないか非常に心配しています」
(ぎふ綜合健診センター所長 岐阜大学 村上啓雄 名誉教授)

 村上教授は、外出だけではなく日常生活でも気を付けるべきだと話します。

「一人ひとりの気の緩みが、今回の感染拡大の1つ大きな原因になっているかと思います。どこに行くかとかどこから来たかというのはあまり問題ではなくて、一人ひとりがどんな行動をとるか、感染リスクのある行動をしていないかどうかということを一人ひとり気が緩まないように点検してほしいです」(村上啓雄 名誉教授)

日常生活では…「常に気を緩めない行動すること」

マスクに手洗い・うがい…気を緩めずに感染対策を

 そして、今後、日常生活での感染対策として、「症状がなくてもウイルスを持っている人もいるので、常に気を緩めない行動すること」が大事と呼びかけます。

「極端な言い方ですけど、目の前でお互いにマスクをしておられないご友人だとかお仲間がウイルスを持っている確率は、持っているか持っていないかの二つに一つなんじゃないか。すなわち50%という考え方もできるのではないか。そう思えば、相当リスクがあると考えて皆さん気が緩まないのではないかと、1つ参考にして頂きたいと思います」(村上啓雄 名誉教授)