1956年に県内で初めて結成された被爆者団体「長崎原爆青年乙女の会」が次の世代に活動を伝えていこうと19日、長崎市で集会を開きました。

集会は原爆資料館の向かいに設置された記念碑の前で開かれました。

1982年の国連軍縮特別総会で被爆者として初めて演説した会の中心メンバー故山口仙二さんの直筆原稿が見つかったことから、集会ではその全文が朗読されました。

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朗読は、広島と長崎で二重被爆した山口彊さんのひ孫で、長崎南山高校3年の原田晋之介さんが行いました。

長崎南山高校・原田晋之介さん「私たち被爆者は訴えます、生命のある限り、私は訴えつづけます、ノー・モア・ヒロシマ、ノー・モア・ナガサキ、ノー・モア・ウォー、ノー・モア・ヒバクシャ、ありがとうございました」

また、アメリカで核爆発を伴わない臨界前核実験が行われたことについて、被爆者は強く非難しています。

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長崎原爆青年乙女の会 小峰秀孝会長
「腹が立ちますね、彼らは核兵器を持っていることで抑止力と思っているかもしれないけれど、核兵器を持っていない国は違うと思います。核兵器は『悪魔の兵器』であって、あれが抑止力とはどうしても思えません」


集会で、参加者は記念碑に花束と千羽鶴を捧げ、核廃絶への思いを新たにしていました。