かつて、ハンデ戦で行われていた時代もあったが、JRA日本中央競馬会の初代理事長を務めた安田伊左衛門氏に由来するレースで、3歳以上のベストマイラー決定戦。東京競馬場の芝1600mコースを舞台にスピードを競い合う。

 ポイントは1つ。重箱の隅を突くような話になるが◎アーモンドアイが初めて経験する中2週での競馬だ。これまでもっとも間隔が詰まっていたのは桜花賞からオークス、秋華賞からジャパンCまでの中5週だから、この馬にとっては異例ともいえるローテーションといえる。しかし、前走のヴィクトリアマイルを見る限り、昨年の安田記念のような大きなアクシデントがない限りは負けるシーンは想像できない。ほとんど追うところなくマークした1分30秒6はコースレコードにコンマ1秒というものだった。勝てば父ロードカナロアとの父娘制覇。そして、ディープインパクトやテイエムオペラオー、ウオッカらと肩を並べるJRA・GI競走最多タイの7勝目、海外含め最多の芝GI・8勝目となる。

 もし仮にアーモンドアイが何らかの理由により本来持っている能力を発揮できないような場合、もっとも魅力的なのは○グランアレグリアだ。東京競馬場芝1600mコースは2歳時に新馬、そしてサウジアラビアRCを連勝した相性の良いコース。あえて牡馬にぶつけた朝日杯FSは激しいマークにあって3着。それでも桜花賞をレースレコードで制しているように世代トップクラスのスピード馬だ。前走の高松宮記念は初めて経験するスプリント戦に戸惑いを見せていたが、最後は素晴らしい脚で追い込んできた。この馬のスピード能力もA級だ。

 人気を落としそうなのは▲ダノンキングリーだ。前走は逃げるかたちになって馬が戸惑いを見せていたが、東京コースは4戦3勝2着1回。比較的長い距離を使われているが、血統的にはダノンレジェンドの半弟。同世代の馬が相手ならともかく、本質は瞬発力勝負のマイラーではないか。デビュー戦から主戦を務めてきた戸崎騎手に手が戻って改めて期待したい。

 連覇を狙う△インディチャンプと、対グランアレグリア2戦2勝△アドマイヤマーズまで。