サウジアラビアの連続ネコ襲撃事件に国中が動揺

<猫殺し動画を投稿する男を捕まえることはできるのか......>

サウジアラビアで猫を狙った襲撃事件が相次ぎ、ソーシャル上で犯人への批判が高まっている。

犯人の男は、西部の都市ジッダの街中にいる猫をライフル銃のようなもので狙い撃つ動画をスナップチャットで配信。ツイッタ―にも加工動画を投稿した。SNSを中心に騒ぎは広がり、サウジアラビア農水省が声明を発表する事態に。現在も、地元の警備機関と協力し、犯人の行方を追っている。

# pic.twitter.com/1Q1VSoxv7L— (@1_gvx) 2017年8月2日

(犯人と見られる男)


中東社会で猫は「清潔で愛すべき真のペット」として大切にされている。同省は声明で、「この行為はイスラムの教えに反すると同時に、サウジアラビアの法律にも反する」と強調している。

【参考記事】「世界猫の日」分断解消のカギを握るネコたち
【参考記事】垂れ耳猫のスコフォがこの世から消える!? 動物愛護団体から残酷との声


際立つ残忍性

犯行の様子を収めたある動画は、道に置かれたボウルに入った水を飲む猫を、ライフル越しに狙うシ―ンから始まる。猫に水を与えたであろう人をあざけ笑いながら、発砲。苦しんで暴れる猫の姿がよくわかる。犯人の男は近所の猫に自分の車を汚されたことを怒っているという。


※一部過激な映像が含まれます。

# pic.twitter.com/wysCCpxttZ— NAIF (@naifco) 2017年8月2日


# وياليت روحه طلعت قبل لا pic.twitter.com/b81y76d2dC— Ali jabir (@alijabir1212) 2017年8月2日



ツイッタ―には、ハッシュタグ「#連続猫殺し犯の責任を追及する」(本来はアラビア語)が出現し、「神よ、この男が明日の朝死んでいますように」や「地獄と不幸は、神があなたのために作った運命です。猫や人間のように優しいものじゃない」、「神はあなたを許さない」など、動画を見た何万人ものユーザーが容疑者を非難するメッセージを送った。

なかには、犯人を捕まえたら、ライオンやトラの檻に放り込むという独創的な罰を提案するものもあった。

ジッダが位置するマッカ州のツイッタ―の公式アカウントによれば、同州知事のハーリド・ビン・ファイサル王子は、犯人の捜索を進めるよう命令した。

犯人は投獄されない?

ただ、犯人が捕まっても、刑務所に送られない可能性がある。ニュースサイト「Sabq news outlet」によると、飼い猫ではない街猫は保護の対象になっておらず、容疑として該当するのは動物福祉の違反になる。最大で40万リヤル(約1180万円)の罰金が科されるという。

この事件を受けて、ストリートで暮らす猫を可愛がる地元の様子や、猫と人間の親密さが溢れる動画がSNSに投稿された。これ以上犠牲となる猫が増えないよう願うばかりだ。

※一部、表現を訂正しました。(2017年8月3日)


【参考記事】IS掃討作戦から生還した「平和」という名の猫
【参考記事】「ホントは、マタタビよりもゴハンよりも人間が好き」――猫より


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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

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