オカシオコルテスの過激発言が波紋「まるで強制収容所」

<同じ民主党のペロシ下院議長は注意を促し、共和党からは非難の声>

米民主党の新人オカシオコルテス下院議員が6月17日、移民収容施設(写真はテキサス州の施設)を強制収容所に例えて非難されている。

ペロシ下院議長は、今日の「政治的に過敏な」状況の中で民主党議員たちに対し、発言に注意を促した。「議員は選挙区と選挙民を代表しており、自分の発言に責任を負う」と発言。政治的ライバルたちからコメントを悪用される可能性があることについて、オカシオコルテスを名指しにすることを避けつつ、民主党議員全体に警告した。

オカシオコルテスは17日夜、インスタグラムのライブ配信で、米政府がメキシコとの国境に沿って移民の「強制収容所」を運営していると主張。「『二度と繰り返さない』という人道的精神を重視する人々」にこう呼び掛けた。「強制収容所が現在アメリカで制度化されているという事実は非常に厄介で、私たちは何かをする必要がある」

この発言は6月初め、トランプ政権が移民の子供に提供されている全ての教育や娯楽などの提供を終了したことを受けてのものだ。米保健福祉省の難民再定住室は「途方もない財政難」のために、子供の「命と安全の保護に直接必要でない」施策を削減することになると述べた。政府は最近も、何百万もの不法移民を強制送還する計画を発表している。ペロシは18日、この計画を「全くの悪意と偏見」として非難している。

共和党はオカシオコルテスの過激発言を攻撃。リズ・チェイニー議員(共和党)は、移民収容施設を強制収容所と例えることで、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の犠牲者600万人を侮辱したと非難した。

一方オカシオコルテスは、移民が「非人道的な状態で虐待され死にかけている」施設を設立したとツイートで反論。政府を批判している。

<2019年7月2日号掲載>


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アレクサンドラ・ハッツラー


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