自宅訪問サポートを売りに東急系が格安スマホに本格参入

自宅訪問サポートを売りに東急系が格安スマホに本格参入

 イッツ・コミュニケーションズ(イッツコム、東京都世田谷区、高秀憲明社長)は、格安スマートフォン事業に本格参入する。音声通話とデータ通信が月900円(消費税抜き)から利用できるサービスを2月8日に始める。これまではデータ通信のみのサービスにとどまっていた。格安スマホ市場は事業者の乱立などにより、競争が激化している。イッツコムは訪問営業や無料の初期設定サービスなどサポート体制を強みに顧客獲得を図る。

 イッツコムは東京急行電鉄傘下のケーブルテレビ大手。東京都南西部などにある東急線沿線エリアを中心に、約130万世帯に対してサービスを展開している。

 新たな格安スマホサービスは「イッツコム スマホ」。ケーブルテレビサービスなどの加入者を対象に提供し、2018年度末までに1万件の契約を目指す。

 同サービスの通信料金は、データ容量に応じて4段階用意した。また、800円(消費税抜き)の追加費用で10分間の通話かけ放題も利用できる。端末は2機種用意するが、契約者が別途用意した端末でも利用できる。イッツコムの販売員などが自宅を訪問するため、利用者は契約や初期設定など利用開始までの手続きが自宅で完結する。初期設定などは無料でサポートする。

 格安スマホは認知度が8割を超えたものの、利用率は2割以下にとどまる。この背景として格安スマホ事業者のサポート体制に対する消費者の不安が指摘される。

 イッツコムは顧客の自宅を訪問して営業したり、接続工事をしたりするスタッフを250人程度抱える。これらを生かしたサポート体制により顧客を獲得できると判断し、参入を決めた。

【ファシリテーターのコメント】
ケーブルテレビや固定通信とのセット利用を促して顧客を囲い込み、サービス全体の解約率を下げる効果も狙う。
(日刊工業新聞第一産業部・葭本隆太)
日刊工業新聞 記者

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