文化シヤッターが建物全体で止水対策を考える“止水コンサル”としての提案を強化している。大型化する台風やゲリラ豪雨による水害が拡大する中、エコと防災をキーワードに開発を続け、社会貢献につなげる考え。(高島里沙)

文化シヤッターは浸水防止用シャッターやドアなどのほか、簡易的な止水シートや止水板なども含め、幅広く止水製品をそろえる。水害被害は開口部からの浸水に目が行きがちだが、それにとどまらず壁や通気口など隙間さえあれば浸水してしまう。地域や立地によって止水すべき高さも変わるため、コンサルティングには豊富な知識も必要だ。

2019年10月に上陸した台風19号では、高層マンションの地下にある電源設備が浸水し、被害が拡大した。こうした被害もあり、タワーマンションの電源室の浸水対策として、止水ドア「アクアード」は、ゼネコンや設計事務所からの問い合わせ・引き合いが増えている。嶋村悦典取締役常務執行役員は「浸水を防げるドアがあることを知らない人も多いため、今後の備えとして認知度を高めていきたい」と話す。

19年に発売した止水パネルシャッター「アクアフラット」は浸水高さ3メートルまでの高水位に対応。押しボタンの操作のみで止水機能を発揮する。工場や倉庫、空港など間口が広く、シャッターの設置数が多い建物での普及を見込んでいる。止水板付き重量シャッター「アクアボトム」は浸水高さ50センチメートルまでの低水位向けだ。

止水商品は、排水処理能力を超えた雨水が地上にあふれて建物が浸水する内水氾濫による被害を防ぐ。嶋村取締役は「今後は河川の水が堤防からあふれる外水氾濫対策も考えていかなければならない」としている。