コンクリートライセンス機構(大分市、池永征司社長、050・5213・4570)は、一体型コンクリートブロック塀の防災用途としての普及に乗り出した。金沢工業大学との共同実験で耐震性能を確認し、浸水被害にも対応できる商品として提案する。生産能力を増強し、メーカーとしての取り組みも加速する。

金沢工大の振動台を使った実験では、2011年の東日本大震災や16年の熊本地震と同じ波形を使い、転倒やひび割れがないことを確認した。浸水対策としては商業施設や公共施設などでの利用を想定している。「塀のねっこ」と名付けたブロック塀は、L字型で構造体の中を一つの鉄筋で通している。底辺は600ミリメートル以上の長さがあり、安定した施工を実現する。

これまでは、塀の製造、施工のノウハウをコンクリートメーカーへ提供するライセンス販売を主としていた。一方でニーズの高まりもあり、自社での製品販売も増えつつある。

昨秋にはブロックを製造する型枠3機を熊本県内の協力メーカーの工場に設置。「パートナー企業の協力も得て、年内には10機体制にしたい」(池永社長)考え。池永社長は「大学での実験で性能が証明できた。今後は製品とライセンスの販売を進めるとともに、第三者機関からの性能認証を得られるように準備を進める」としている。