大旺(たいよう)工業(群馬県太田市、柳守彦社長、0276・31・2181)は、自社ブランド製品の展開に乗り出す。第1弾として、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、デザイン性や防犯機能を備えたアルコール消毒液専用設置台を5月中に投入する。これを皮切りに得意の板金加工技術を生かした商品開発を進める。同社全体で2022年9月期に計画する売上高20億円(19年9月期は15億円)のうち、約3割を自社ブランド事業で稼ぐ方針だ。

大旺工業は、ファイバーレーザー加工機やベンダー(曲げ加工機)などさまざまな機械設備を自社工場に持つ。従来、小売店向けの冷凍冷蔵ショーケースや業務用厨房(ちゅうぼう)機器の板金加工を中心に手がけてきた。新たな収益の柱として自社ブランド製品事業に着手。1月に設立した子会社のC&T(群馬県太田市)が製品の企画・販売を担い、大旺工業が生産する体制で展開する。

開発した消毒液設置台は腐食に強いステンレス製。サイズは縦220ミリ×横240ミリメートル、高さ760ミリ―915ミリメートル。台座部分を1枚のステンレス板で作り上げることで、角に丸みを帯びさせるなどのデザインを施しつつ高強度に仕上げた。

消毒液ケースを固定する部分と台座部分との間の高さを調節できるため、さまざまなサイズの消毒液を設置可能。また、消毒液の盗難防止用にダイヤル式の錠も装着した。消費税込み価格は2万9800円。インターネット販売に加え、販売代理店も募るなどしてオフィスや小売店、教育機関を中心に販売する。20年内に1万台の販売を目指す。

新型コロナ感染拡大でアルコール消毒液の需要が急増している。一方、専用の設置台はあまり販売されておらず、テーブルなどの上に置かれているのが現状。消毒液が盗難されるリスクも課題だった。

※社名の「旺」は正しくは日偏に玉の表記となります。