三洋化成工業は化粧品事業を拡充する。同社初のコスメブランドを2020年内にも国内投入するほか、欧米の市場調査も開始。ニーズに合わせた商品拡充や原料開発に生かす。同ブランドは中国向けにインアゴーラ(東京都港区)の越境EC(電子商取引)サイト「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を通じ4月に発売した。当初中国限定販売としていたが、日本でも販売し、消費者志向を探る。既存原料を含めた化粧品事業の売上高で、5年後に現状比約2倍の30億円を目指す。

日本で近く発売するのは、三洋化成工業がスポンサー契約する中国人プロゴルファー、セキ・ユウティン、ユウリ姉妹と共同開発したコスメ「シェリアージュ」。紫外線や粒子状物質(PM)2・5から肌を守るバリアミストや、アイライナーなど4商品を展開。ターゲットは20代のアクティブな女性。容器や材料にこだわり、口紅1本5000円程度の高価格帯商品だ。

日本でも通販サイトを通じた販売を予定する。同社はもともと化粧品原料を手がけていたが、最終製品は初めて。「消費者のニーズを知らないと新原料の開発ができない」(安藤孝夫社長)ためだ。

18年に女性リーダーを中心とする女性活躍プロジェクトとして始動、19年には「ビューティー&パーソナルケア部」に格上げし、製品販売にこぎ着けた。

今後は最終製品の第2弾としてシェリアージュユーザーの“親世代”のニーズ開拓や「当社の原料を配合した化粧下地など、スキンケアベースやメーキャップ商品を拡充したい」(木村弘子ビューティー&パーソナルケア部部長)という。

21年4月に統合を予定する日本触媒も天然素材の化粧品材料などの開発に参入しておりシナジーを創出する。