アルプスアルパインの「ALPSALPINE MUSEUM(アルプスアルパイン・ミュージアム)未来工房」は1998年、創立50周年事業の一環で社員向け教育施設として開館した。当時から社会科見学の小中学生は受け入れていたが、2010年の新社屋への移転に伴い、一般の人も見学できる運営体制とした。

社員が会社の歴史を知り、モノづくりの精神を実感する場であると同時に、事業を幅広く知らせる場として位置付けている。名称は社内公募で選ばれた。「未来に向かって、モノづくりをしていく」(広報・IR課)思いが込められている。

創業時からの「製品」「事業活動」を主な時代背景とともに展示する。さらに創業者の片岡勝太郎氏の思いから、社内スポーツイベントや地域貢献活動といった企業文化に関する展示も行っている。

世界初の商用化製品や投入当時にシェアナンバーワンの製品が並ぶ

世界で初めて商用化した製品と当時シェアナンバーワンだった製品を紹介する「First1」「NO.1」のコーナーは目玉の一つ。例えば、パソコン用マウス。米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が来社した際に依頼を受け、日本で初めて製品化した。

「UHFチューナ」はチャンネル式スイッチチューナーとして世界で初めて開発。当時、テレビの生産数は自社製チューナーの生産数量に左右されたほどだったという。「ハーフハイトFDD」は、米アップルのパソコン「AppleII」に搭載された従来品比で高さを半分にしたフロッピーディスク駆動装置(FDD)。FDD2台を搭載できるようになり、同社の創業者であるスティーブ・ジョブズ氏から「セクシー」と評された。

現在、旧アルプス電気の製品がメーンだが、アルパインの製品を展示に組み込むことを検討する。遅くとも21年には「新生アルプスアルパイン・ミュージアムに進化させる」(広報・IR課)予定だ。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため当面休館

【メモ】▽開館時間=8時20分―17時(同社ホームページから事前予約が必要)▽休館日=同社休業日▽入館料=無料▽最寄り駅=東急池上線「雪が谷大塚駅」▽住所=東京都大田区雪谷大塚町1の7(本社2階)▽電話番号=03・3726・1211