法政大学の島野智之教授、竜洋昆虫自然観察公園の柳澤静磨職員、鹿児島大学の坂巻祥孝准教授らの研究チームは24日、日本では35年ぶりとなる新種のゴキブリ2種を発見したと発表した。南西諸島(鹿児島−沖縄県)でルリゴキブリ属のゴキブリを発見したもので、ブルーメタリックに黄色い帯という美しい姿をしている。これまでルリゴキブリ属のゴキブリは日本では石垣島や西表島に生息する1種のみだった。現在、日本産ゴキブリは57種が知られており、今回の発見で合計59種となった。

ゴキブリといえば害虫としてあまりにもメジャーで、毛嫌いされているが、人家に出没するのは1割程度で、残りは森の朽ち木や洞窟などに生息して、朽ち木などの有機物を食べて生活しており、人間と出会うことはほとんどないという。

南西諸島から東南アジアにかけて分布するルリゴキブリ属のゴキブリは、美しい青色の金属光沢や、鮮やかな橙色の紋などを持ついわゆる「美麗種」。このゴキブリも人家に出没することなく、森林の朽ち木内などでおとなしく生息しているという。

今回発見したうちの1種、「アカボシルリゴキブリ」は奄美大島などに分布しており、オスの全長が12−13ミリメートル。上翅に黄赤色の3つの紋を持つことが特徴だという。もう。1種の「ウスオビルリゴキブリ」与那国島にのみで生息。オスの全長が12.5−14.5ミリメートル。腹部は紫色で、上翅に不明瞭な黄赤色の帯状紋を持つ。

研究の詳細は国際学術誌「Zoological Science」に掲載されている。