富士経済(東京都中央区、清口正夫社長、03・3664・5811)は、電動車で採用が期待される全固体電池の世界市場が2035年に、19年比1106倍の2兆1014億円になるとの調査結果をまとめた。電動車向け全固体電池の世界市場は、容量ベースで20年見込みの44メガワット時から10万1600メガワット時に拡大すると予測する。

電池の材料別にみると、35年の市場規模予測は硫化物系が1兆5775億円、酸化物系が4452億円、高分子系が755億円、錯体水素化物系が32億円と推定する。

全固体電池は酸化物系と高分子系の市場が立ち上がっており、20年に計34億円が見込まれる。電動車は全固体電池の搭載で、現行のリチウムイオン二次電池(LiB)と比べて航続距離の延長や安全性向上が期待できる。

将来は電動車向け需要を中心とした硫化物系が伸びると予測。電池メーカーが20年代前半の実用化に向けて研究・開発を進め、現状はサンプル出荷が開始された段階。20年代前半に大手自動車メーカーが硫化物系を搭載した電気自動車(EV)を発売し、25年ごろから採用車種の増加が予想され市場が活発化すると予想する。


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