九電の電源周波数は60Hzなのに…九州の水力発電所はなぜ50Hz?

九電の電源周波数は60Hzなのに…九州の水力発電所はなぜ50Hz?

 JNCは水力発電所「七滝川第二発電所(熊本県御船町)」を改修し、最大出力を従来比7・1%増の3000キロワットに引き上げた。一般家庭約4400戸分の年間発電量に相当する。投資額は約15億円。ゴミを取り除いた河川水を水槽に通し、水圧鉄管を落下させて水車を回して発電する仕組み。

 同社は九州地区に13カ所の水力発電所を設置し、最大出力は計9万3900キロワット。2013年度に老朽化した水力発電所の大規模改修に着手。栗野発電所(鹿児島県湧水町)など4発電所の改修を終えたほか、現在も川辺川第二発電所(熊本県相良村)など6発電所を改修している。

【ファシリテーターのコメント】
JNCの水力発電所の歴史は古い。日本の電気化学の祖・野口遵が1906年、鹿児島県川内川に出力880kWの水力発電所(曾木電気)を建設したことに始まる。それを熊本県水俣まで送電し石灰窒素肥料工場を立ち上げた。野口は大学卒業後、シーメンス東京事務所に勤めた関係でシーメンスの水力発電機器を導入した。水俣の日本窒素肥料から分離したJNC、旭化成等が所有する水力発電所が、九州にあって50サイクルなのはこの理由による。ちなみに九電は60サイクルである。歴史が古いので老朽化した水力発電所の大規模改修は当然で、環境に優しい水力発電所がいつまでも活躍することは喜ばしいことである。
永里 善彦

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