アメリカ西部ロサンゼルスの近郊で離陸直後の旅客機が上空で燃料を放出し、小学校の校庭にいた児童ら少なくとも30人以上が燃料に触れるなどして肌の異常や呼吸困難などの症状を訴えました。

ロサンゼルス空港事務所によりますと、現地時間の14日午前11時半すぎ、日本時間の15日午前4時半すぎ離陸直後の上海行きのデルタ航空89便から不具合が起きたという連絡が入りました。

デルタ航空によりますと89便は、エンジンに不具合が生じて引き返すことになり、機体の重量を減らすために上空で燃料を放出したあとロサンゼルス空港に着陸しました。

空港からおよそ20キロ東のロサンゼルス近郊の小学校では、校庭にいた児童らがジェット燃料に触れるなどして肌の異常や呼吸困難といった症状相次いで訴え救急隊が出動し、手当てに当たりました。

消防によりますと、症状を訴えたのは少なくとも児童20人と大人11人の合わせて31人で、いずれも軽傷で病院に搬送された人はいないということです。

この小学校では、児童を早めに下校させる措置をとりました。

消防によりますと、近くのほかの小学校などでも症状を訴える児童らがいるということで、消防では被害の全容の把握を進めています。
【小学校では手で口を押さえる子どもも】旅客機から燃料が飛散した小学校の映像では、大勢の子どもたちが学校の外に出てきていて、中には手で口を押さえている子どもの姿もみられました。

多くの保護者が子どもを迎えに学校に駆けつけていて、子どもたちは保護者に手を引かれて足早にその場を離れていきました。

学校の周辺には複数の消防車が集まっていて、消防士が学校の建物に出入りして状況を確認していました。
【デルタ航空「安全に着陸するため正常な手順」】デルタ航空は、「燃料の放出は、安全に着陸するための正常な手順の一環として行われた。学校で軽症を負った人がいたという情報については、懸念を共有したい」というコメントを出しました。