福島第一原子力発電所で工事や作業のミスが相次いだことについて、東京電力の小早川社長は人手不足が背景にあるとして、現場の作業に関わる社員を70人から90人程度増やす考えを明らかにしました。

福島第一原発では、去年6月、5号機と6号機の送電線の工事で配線を誤り、ぼやを起こしたほか、3号機で進む使用済み核燃料の取り出し作業でも、たびたび装置が動かなくなるなどミスやトラブルが相次いでいます。

これを問題視した原子力規制委員会は16日、東京電力の小早川智明社長を呼び、原因や対策について意見交換を行いました。この中で小早川社長は、背景には現場の人手不足があるとの認識を示し、「一部の社員に業務が集中し、現場の作業や部下に目配りが行き届いていない」と状況を説明しました。

そのうえで対策として、ことし4月から福島第一原発の現場に関わる社員を70人から90人程度増やす考えを明らかにしました。また作業計画や手順なども見直し、ミスを防ぐ体制を整えるとしました。

これに対して、規制委員会の更田豊志委員長は「増員など対策のねらいを作業現場としっかり共有してほしい」と注文をつけました。

このあと小早川社長は報道陣の取材に応じ、「対策について規制委員会と認識を共有できたと思う。現地で作業上のリスクを確認しながら対策を適切に進めていきたい」と述べました。