新型コロナウイルスの感染拡大が続く中国では、死亡した人が新たに254人増えて1367人となり、患者の数は6万人に迫っています。 最も状況が深刻な湖北省では、ウイルス検査で感染が確認されていなくても、エックス線などの画像診断の結果に基づいて患者とみなすことができるよう判定基準が緩和され、今後、早期の治療や隔離につなげて感染拡大を食い止めたい考えです。

中国の保健当局、国家衛生健康委員会は、新型コロナウイルスによる死者の数が湖北省を中心に12日新たに254人増え、1367人になったと発表しました。

また患者の数も新たに1万5152人増えて、合わせて5万9804人となり、6万人に迫っています。

湖北省では患者の判定基準について、ウイルス検査で感染が確認されていなくても、エックス線などの画像診断で肺炎の特徴がみられた場合には患者とみなすことができるよう基準が緩和されたため、13日の発表から死者や患者の数が大幅に増えています。

患者の判定基準を緩和したことについて、国家衛生健康委員会は記者会見で、「早い段階で治療することで重症化を防ぎ、死亡率を下げるためだ」と説明していて、診断のスピードを上げて、早期の治療につなげるとともに、患者の隔離を徹底して感染拡大を食い止めたい考えです。

湖北省では、肺炎の症状があるのにウイルス検査が受けられなかったり、検査で陰性反応が出たりして病院での治療を断られたなどと窮状を訴える声がSNS上で上がっていて、基準の緩和はこうした不満をかわすねらいもありそうです。