松本白鸚(77)松本幸四郎(47)が12日、都内で、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」(4月11〜26日、香川県琴平町・金丸座)の制作会見に出席した。

18年1月に高麗屋親子3代が同時襲名し、歌舞伎座を皮切りに、全国各地で襲名興行が行われてきたが、こんぴら歌舞伎で最後となる。

白鸚は「襲名の準備も含めて足かけ4年、これで最後です。千秋楽まで無事に済むことが夢、念願です。最後の襲名興行、一生懸命つとめたい」と話し、幸四郎は「最後ではありますが、引退するわけではありません。ここをスタートにしたい」と、意気込みを語った。

襲名後の変化を問われた白鸚は「芸は、名前が変わってもうまくなりません。襲名の会見では『これからはアディショナルタイム』と申しましたが、バカになりません」。襲名以降も初役に挑戦したり、数十年ぶりに演じる役もあったことなどを挙げ、たゆまぬ向上心を見せた。

さらに、幸四郎の成長ぶりを問われ、白鸚は「小さいころは親子という気持ちでしたが、そんな気持ちでいるとどんどん蹴飛ばされて追い越されます。ここでは俳優同士。とにかく負けたくないんでございます」。

幸四郎は「仲良くできればいいなあと思います」と苦笑いだった。

演目は、昼の部は「隅田川続悌(ごにちのおもかげ) 法界坊」、夜の部は「寿式三番叟(さんばそう)」「口上」「義賢最期」。

また、白鸚の次女で、幸四郎の妹松たか子(42)が先日の米アカデミー賞授賞式のステージで「アナと雪の女王2」の主題歌を歌唱したことについて、2人は絶賛した。

白鸚は「見ました。感動しました。すばらしい。夢をかなえてくれました」と、自身が50年前、ブロードウェーでミュージカル「ラ・マンチャの男」を英語上演したことを振り返った。

幸四郎は「僕の妹です。僕が子供のころ、お芝居ごっこをしていた時の相手役です。彼女のお芝居の原点は僕。だからあそこに立つことができた」と笑い、誇らしげだった。