劇団EXILEの青柳翔(35)がこまつ座「人間合格」(東京・新宿の紀伊国屋サザンシアター、7月6〜23日)に主演する。太宰治を描いた故井上ひさし氏の評伝劇(89年初演)で、過去に風間杜夫、渡辺いっけいが演じている。

青柳は「諸先輩方が演じられた作品なのでプレッシャーはありました。しかも難しい役どころでしたので。でも、だからこそ挑戦したいと思いました」。

太宰は小説「斜陽」「人間失格」などで知られ、今も多くのファンを持つ。「太宰に関してはちょっと難しくて、まだ模索中です。戯曲のテーマである『万人平等』『我が身大切』という、相反する思いを抱える姿は今の時代に合っている気がします」。

新型コロナの影響で座席数を減らした公演となる。「演劇も音楽も発信の仕方が困難になったと思います。芝居はいわば濃厚接触ですから。でも芝居を通しての深い熱は大切だと思います。今回は太宰を含む3人の友情物語ですし、深いつながりはうらやましいなと思いながら演じてます」。

こまつ座初出演で、演出はベテランの鵜山仁氏。青柳は「勉強するところがあり、これはどういうことを言っているのかと考えたりして刺激を受けています。まずはこの作品をやり通すこと。しぼり出して頑張ろうと思っています」と意気込む。東京公演後、山形、仙台、名古屋などで公演予定。