NHK連続テレビ小説「虎に翼」(月〜金曜午前8時)の第37話が21日に放送された。情報番組「あさイチ」MC陣も朝ドラ受けした。

※以下ネタばれを含みます。

あらすじは、昭和17年3月。直言(岡部たかし)の工場は軍からの注文が途切れず、順調に稼働を続けていた。戦時下で食べ物が貴重になる中、優三(仲野太賀)は一緒においしいものを食べて寅子(伊藤沙莉)を元気づけようとする。その夜、寅子は優三に「どんな弁護士になりたかったか」とたずねる。「法律の本を出すことが夢だった」と語る優三と、仲むつまじく語り合う寅子。やがて、猪爪家に寅子のおめでたという、うれしい知らせが舞い込む。

しかし、戦争と迫る時代の陰。久保田先輩(小林涼子)らは弁護士をやめるつもりだと明かす。「私しかいない」という寅子はたくさんの仕事を抱えることになる。

この日はよね役を熱演している土居志央梨(31)がゲスト出演した。男装して過酷な人生を乗り越えてきたドラマ内とは打って変わって柔和な表情で「すいません、お邪魔します」と登場した。博多大吉は「よねさんと、当たり前ですけど、全く違う」と感服。土居は「今日は幸せなシーンもあって」と語ったが、大吉は「後半がまたつらくなってきたね。これから戦争始まりますからね」と覚悟した。さらに大吉は「確認ですけど『あさイチ』に来られたということは、そろそろ退場が近いみたいな、そういうのがあるんですけど」と振ると、土居は「あくまでも都市伝説ということで…はい」と笑顔を見せた。

同ドラマは日本初の女性弁護士で、のちに裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルにした昭和の法曹界が舞台の物語。伊藤はヒロインの猪爪寅子(いのつめ・ともこ)を演じる。

朝ドラ110作目で、三淵嘉子さんをモデルにした半生を再構成してフィクションとして描く作品。「虎に翼」は中国の法家「韓非子」の言葉で「強いものの上にさらに強さが加わる」という意味。

石田ゆり子、三代目J SOUL BROTHERS岩田剛典、松山ケンイチらが出演。尾野真千子が「語り」を担当。よるドラ「恋せぬふたり」で向田邦子賞を受賞した吉田恵里香氏が脚本。主題歌「さよーならまたいつか!」をシンガー・ソングライター米津玄師が務める。