第93回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が11日、都内で開催され、「火口のふたり」の瀧内公美(30)が主演女優賞を獲得した。同作は日本映画作品賞にも輝いた。

同作出演について「お世話になっていた事務所を辞めてフリーになったタイミングで声をかけていただいた」とし、「その時出会った方々に背中を押してもらいました」と感慨深げに話した。共演者の柄本佑へ「柄本さんと2人の映画なので、柄本さんにも感謝しています」と話した。

同作でメガホンを取った荒井晴彦監督は、瀧内への指導を「ベッドシーンで、もっと身体を反らせろと言ったくらい。あとは野放し」と明かした。瀧内は「本当に毎日首に湿布を貼っていました。身体が痛くなる作品でした」と笑った。

日本映画作品賞受賞スピーチで荒井監督は「僕の作品では無理だと思っていました。70歳を過ぎた脚本家が3本目に撮ったR18指定の裸の映画でいいのでしょうか」と冗談で会場をわかせた。最後は「長い道のりでした」と胸中を吐露。「でも監督賞、脚本賞はいただけなかったので、次は監督賞を狙いたいです」と話した。

受賞は以下の通り。 

◆日本映画監督賞 白石和和弥「ひとよ」「凪待ち」「麻雀放浪記2020」

◆日本映画脚本賞 阪本順治「半世界」

◆外国映画監督賞 トッド・フィリップス「ジョーカー」

◆主演男優賞 池松壮亮「宮本から君へ」

◆主演女優賞 瀧内公美「火口のふたり」

◆助演男優賞 成田凌「愛がなんだ」ほか

◆助演女優賞 池脇千鶴「半世界」

◆新人男優賞 鈴鹿央士「蜜蜂と遠雷」ほか

◆新人女優賞 関水渚「町田くんの世界」

◆読者選出日本映画監督賞 阪本順治「半世界」

◆同外国映画賞 トッド・フィリップス「ジョーカー」

◆読者賞 ライムスター歌丸、三沢和子 連載「2018年の森田芳光」

◆特別賞 和田誠

◆日本映画作品賞 「火口のふたり」

◆外国映画作品賞 「ジョーカー」

◆文化映画作品賞「i−新聞記者ドキュメント−」

◆読者選出日本映画作品賞 「半世界」

◆同外国映画作品賞 「ジョーカー」