【芸能界クロスロード】

 東出昌大に続き女優の鈴木杏樹に不倫が発覚。東出が「良き亭主」なら鈴木は「清純派」と2人とも好感度は高い。それだけに「不倫」はあまりにギャップが大きく、東出はCMなどを失った。鈴木もラジオを降板と、さまざまな影響が出ている。

 俳優は虚像の中の仕事。実像は別物だが、見る人は虚像を実像とかぶらせてしまう傾向が強い。先日、亡くなった梓みちよさん(享年76)はデビュー間もなくして「こんにちは赤ちゃん」が大ヒット。実生活は独身でも初めて赤ちゃんを産んだ新米ママのようなイメージが定着。脱却するのに苦労をした。鈴木もいまだに「清純派」といわれる女優。ドラマ「相棒」の小料理屋の物静かな女将さんのイメージで見られている。虚像からすれば、不倫はあまりにかけ離れている。「あの鈴木杏樹が不倫?」と騒ぎとなった。

 鈴木の不倫相手は新派の俳優・喜多村緑郎。鈴木より1つ年上の51歳。舞台中心で活動する俳優だけに、あまり馴染みはないが、歌舞伎役者出身らしい端正な甘いマスク。普通に街を歩いていたらすてきな熟年カップル。

 熱愛現場をスクープしたのは、東出に続き「週刊文春」。毎週のように飛び出すスクープは世間からの注目度も高いだけに、スキのない細かな取材が誌面からも見て取れる。今回のスクープも完璧だった。浜辺で抱擁する写真など熱愛を裏付ける経緯まで詳細。なかでも、女優と俳優がラブホを利用していたくだりに驚く声も多いが、実は意外に盲点ともいわれている。こんな話がある。

「まさか俳優がラブホを利用するとは誰も思わない。仮に見られても“似た人”で済むことさえある。シティーホテルは他の客や業界の知り合いに会うこともあり、むしろ危険」(旧知の歌手)

 逆にバレたら大きなリスクを負う。不倫に「ラブホ」の文字まで付きまとうことになる。いまだに「アパ不倫」といわれる俳優がいるように――。

 数々の証拠に「事実」と認めた2人は「反省している」とコメントを出したが、鈴木の文言の一部にある〈お相手から独り身になるつもりでいるというお話があり、お付き合いを意識するようになりました〉が物議を醸している。情報番組のコメンテーターも飛びついた。

■「人生を返して欲しい」

「ひとりになるから付き合おう」というのは男の常套文句。「卑怯」という意見は圧倒的に男性陣。逆に「彼の言葉を公にする必要はない」というのが女性陣の声。両意見とも一理あるが、問題は喜多村の妻で元宝塚のトップスター・貴城けい(45)がどう受け止めるか。結婚して7年。夫婦仲は良好といわれている。すでに夫婦関係が破綻しているならともかく、普通に結婚生活を送っているとなれば、近藤春菜が番組で「奥さんも傷つけることになる」と非難したのがまさに的を射ている。実際、文春の直撃に妻は「事実だとすれば、それは許せない」「人生を返して欲しい」と語っている。改めて不倫を巡る対応の難しさを痛感するが、昔の女優らしい名言を思い出す。

●真田広之と不倫した葉月里緒奈
「好きになった方に家庭があっただけ」

●夫の石田純一に不倫された松原千明
「役者の女房ですから」

(二田一比古/ジャーナリスト)