3月17日、東出昌大(32)が今年1月に「週刊文春」に不倫を報じられてから初めて公の場に姿を現した。東出は20日公開のドキュメンタリー映画「三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実」のナレーションを担当している。つまりプロモーションのために担ぎ出されたわけだが、その効果はてきめんで、この日会場には100人を超える報道陣が集まった。

 頬がこけた東出は黒のスーツ姿で登壇。腰回りのダブつきはどうにも隠せなかった。

 この日、芸能関係者が注目したのは、ベテランから若手に至るまで、“杏ちゃん寄り”の芸能リポーターたちと東出がどう渡り合うかに尽きた。役者としての力量が改めて問われる場面だったといえるが、残念ながら、力量不足が露呈しただけで終わった。

 事前に取材陣との想定問答を用意し、一問一答のリハーサルも十分にこなして会見に臨んだはずだったが、「杏さんと唐田さん、どちらが好きですか?」のようなきわどい質問には、「お相手のこともあるので」と繰り返すばかり。動揺を抑えることができなかったのだろう。彼の視線が宙をさまよう様子が印象的だった。

 あの姿を見た芸能関係者も、「東出はこれから本当に役者としてやっていけるのか」と疑問に思ったはずだ。2億円とも3億円ともいわれるCM違約金について東出は、「何年かかっても返します。もちろん役者として」と周囲に話しているそうだが、今後、自らの役者としての将来像をまともに描けているのだろうか。

 はっきりと言えるのは、今後は、「ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜」(テレビ朝日系)の検事役みたいなイケメンで正義感溢れる役柄、恋愛ドラマの主人公などは難しいということだ。「正義」「誠実」「爽やか」などのイメージとかけ離れた騒動の渦中に自ら身を投じてしまったためだ。

 必然的に主人公を引き立たせる性格俳優や汚れ役という役どころに絞られてくるが、関係者たちの見方は総じて悲観的だ。

■田中哲司や小日向文世と同程度のスキルが求められる

「性格俳優と簡単に言いますが、これで稼ぐには高いスキルが要求されます。田中哲司さんや小日向文世さんのレベルに達しないと定期的にお呼びがかからないということです。汚れ役を演じるにしても、東出さんは皮肉なことにルックスが良すぎます。どちらに進むにせよ、長い下積み経験と勘所、学習能力が要求されます。ただ、あの囲み取材程度でオロオロして醜態をさらしてしまった東出さんがこれからいくら努力したとしても、難しい役どころがこなせるようになるとはとても思えません。芸能界は決して甘い世界ではありませんよ」(あるベテランマネージャー)

 業界では「とりあえず知名度があるから、話題作りでしばらくの間は役者として仕事が来るかもしれませんが、いずれ飽きられて誰も使わなくなるでしょう」(同)と、その末路が囁かれている。

 東出が主演に返り咲く日のは、一体何年後、何十年後になるのだろうか。「恐らく永遠に来ない」というのがあの会見を見た限りの筆者の判断だ。

(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)