フリーニュースキャスター・辛坊治郎氏(63)が自身が司会を務める「深層NEWS」(BS日テレ)を3月末で降板する。3月21日のABCラジオ「週刊ニュース解説 辛坊治郎のズバリ&どうよ!」では、「文春と、某根性悪い放送局のおかげで番組クビになって、この2カ月ヒマになった」と怒りをあらわにした。

 週刊文春(1月9日号)が報じたのは、「深層NEWS」で総合デスクを務める女性A子さんが放送終了後、辛坊氏と口論になった際にパワハラをされたと被害を訴えたというもの。その場には、他に男性プロデューサーB氏、そして演出担当で外部スタッフのC氏もいたという。

 A子さんとB氏は、その後、日テレに今回のパワハラの顛末を報告したという。辛坊氏は今週の木曜日まで出演するが、収録現場は混乱しているという。

「パワハラ被害を訴えたA子さんとプロデューサーのBさんはあの騒動以降、現場に来なくなりました。Bさんは現場では仲裁に入り、中立の立場を装っていたにもかかわらず、報告書に“辛坊氏の行為はパワハラに当たる”と書いたそうです。その報告書がなぜかBさんの知らないところで何者かによって週刊文春の手に渡り、世間に公表されてしまった。そのため、辛坊氏に会わせる顔がなくなってしまったのでしょう。要するに今、責任者といえる局員が現場には足りていない状況です」(テレビ局関係者)

 日本テレビ側と辛坊氏の不協和音は今も続いている。辛坊氏はこの降板劇を自身のメールマガジン「辛坊治郎メールマガジン」(まぐまぐ)やラジオ「週刊ニュース解説 辛坊治郎のズバリ&どうよ!」でも、<突然クビにしやがって!視聴率3倍だぞこの野郎!視聴率3倍でクビって聞いたことないぞ>と冗談まじりに明かしている。

■本人が降板公表も日テレがオープンにしない不思議

 辛坊氏本人が公表したにもかかわらず、日本テレビは辛坊氏の降板をいまだに正式発表していない。

「日テレは降板の発表をする予定はないようです。辛坊氏にできるだけ触れたくないのでしょう。最終日に辛坊氏が降板のあいさつをする程度で終わりじゃないでしょうか。現場もほったらかしです。辛坊氏本人が主張するような目覚ましい活躍だったどうかは別にして、半年に渡って冠番組をけん引してきた彼を“空気”みたいに扱うのは別の意味でモラハラにもうつります」(同前)

 辛坊氏は01年から日本テレビのスタジオで収録されていた「ズームイン!!SUPER」で解説を務めたことや、今でも全国ネットの「ウェークアップ!ぷらす」(読売テレビ)で司会を担当するなど日本テレビ系列の番組に貢献してきた。それがこのような形で契約を打ち切られるのは、忸怩たる思いに違いない。新型コロナウイルスによって企業による派遣労働者の“雇い止め”が社会問題になっているが、フリーランスの立場の弱さが改めて浮き彫りになった形といえる。

 それにしても、このパワハラ騒動は一体なんだったのだろうか。辛坊氏はA子さんとの口論は認めたものの、パワハラに関しては一貫して否定している。パワハラがあったのかなかったのかはウヤムヤのまま、両者の主張が交わることは今後もないだろう。しかし、辛坊氏のパワハラのイメージを拭い切れない人も少なからずいそうだ。

 ひっそりと「深層NEWS」を去る辛坊氏がキャスターとして再浮上する日は来るのだろうか。