堺雅人(46)主演の「半沢直樹」(TBS系)、木村拓哉(47)の「BG〜身辺警護人〜」(テレビ朝日系)、篠原涼子(46)の「ハケンの品格」(日本テレビ系)と、かつての人気ドラマが“〇年ぶりの復活”……でしのぎを削るはずだった4月期の地上波GP帯連続ドラマだが、なかなか始まらない。

「そんな中、連ドラファンの熱い視線を集めているのが土曜夜11時台の2作品です」(テレビ誌ライター)

 2作品とは、“平成の歌姫”浜崎あゆみ(41)のリアルな恋愛を題材にした「M 愛すべき人がいて」(テレ朝系=土曜夜11時15分)と、光源氏が現代にタイムスリップしてOLの部屋に居候するという設定の「いいね!光源氏くん」(NHK総合=土曜夜11時30分)だ。

「『M』は現役の歌姫と所属レコード会社専務の恋愛という生々しさ以上に、眼帯姿の田中みな実の怪演が話題の中心。『光源氏くん』は烏帽子にジャージ姿の光源氏を演じる千葉雄大の“雅な演技”にハマる人が続出中です」(前出のテレビ誌ライター)

 特に「光源氏くん」は平均視聴率が4%台で、これまでの同枠の2倍近い数字を記録。ネット上でも〈烏帽子のバーチー最高!〉〈伊藤沙莉ちゃんの演技がうますぎ〉〈いちいち笑えるし、癒やされる〉など絶賛する声が増えている。

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「声高には言えませんが、“外出自粛”の効果もあると思います」と、こう続ける。

「田中さんも、千葉さんも、これまで“テレビ離れ”していた人がたまたまテレビを見た時に、つい引き寄せられるような極端なビジュアル。さらに『M』は視聴者のツボを突くのがうまい鈴木おさむさんの脚本、『光源氏くん』は原作の面白さプラス30代になっても“カワイイ”を突っ走る千葉さんと、“普通力”に長けた伊藤さんの演技の絶妙なバランスが光ります。それぞれ、見始めるとなかなかチャンネルを変えられない要素がありますね」

 残念ながら「M」は新型コロナ禍のあおりで制作が間に合わず、9日には予定されていた第4話に替えて第1話のリミックスバージョンを放送。一方、全8話を撮影終了済みの「光源氏くん」は同日に第6話と、残すはあと2話だ。ネット上には早くも“ひかるくんロス”に怯える声もある。

「比較するものではありませんが、あえて言うなら、途中から見ても一瞬で状況が理解でき、笑えて癒やされる『光源氏くん』のほうが、“コロナ疲れ”の視聴者を引きつけそうです。それに共演の伊藤さんが凄い。どんなOL役をやっても、憎たらしかったり生々しかったり、本当にいそうな感じにできるのですが、『光源氏くん』では、その凄さが際立ちます。“美人女優”のくくりではないのですが、共感させる力が抜群で、時にはスター女優以上にかわいく見えることも。ビジュアルに頼らず、表情ひとつ、仕草ひとつで役のキャラや心情をきっちりと伝えられる稀有な女優さんだと思います」(前出の亀井徳明氏)

 令和2年春クール、コロナ禍中のテレビ。平成歌姫の話と平安貴族による“土曜ドラマ対決”の行方やいかに?