“公害の街”が大変身…尼崎市が「住みやすい街」1位のワケ

“公害の街”が大変身…尼崎市が「住みやすい街」1位のワケ

 兵庫県のJR神戸線「尼崎」が「住みやすい街」の1位に選ばれた。住宅ローン大手の「ARUHI」が大阪、京都、兵庫の2府1県について「住環境」「交通利便」など5項目で採点。「本当に住みやすい街大賞2018in関西」として発表し、尼崎が5点満点の4.1点で1位になった。

「昨年、当社の融資で家を購入した人たちが選んだ街のランキングと住宅の専門家2人の意見を総合的に分析して尼崎がトップになりました。『住みたい街』なら兵庫県の芦屋や西宮がトップにくるものですが、本調査では単純に住みやすい街を調べました」(ARUHIの広報担当者)

 それにしても世の中は変わるものだ。1960〜70年代の尼崎は工場から黒煙が立ち上り、大気汚染が深刻で「公害の街」と呼ばれた。50代の読者は地理の授業で「公害では東の川崎、西の尼崎」と習ったはずだ。

 ところが尼崎は住みやすい街に大変身した。何が起きたのか。市の担当者はこう言う。

「たしかに昭和40年代は公害がひどく、尼崎出身のお笑いコンビ『ダウンタウン』が公害をネタにしていたくらいです。だけど今では工場が減りました。理由は県内の三田市に大型の住宅地ができ、住民のために高速道路が開通したからです。高速によって物流が便利になったため尼崎市の鉄鋼工場などが三田市に移転し、空気がきれいになったのです。ダウンタウンは関西のテレビで『随分変わった』とビックリしてましたよ」(尼崎市住まいづくり支援課課長の井上潤一氏)

 残った工場が硫黄酸化物や窒素酸化物などの排ガスを処理する設備を導入したことも大気汚染を解消できた大きな要因という。

「JR尼崎駅と大阪駅の距離は7・7キロ。新快速に乗れば5分で着きます。しかも尼崎駅から徒歩10分の場所にファミリー向けの分譲マンションもできている。2000万円台前半と若いご夫婦が買える価格帯です。永住者には上限50万円の補助金も出しています」(井上潤一氏)

 現在、尼崎市の人口は45万1210人。今回の1位獲得でさらに増えるのは間違いない。


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