専門家が分析 性体験ゼロ男女「未完成婚」に潜むトラブル

専門家が分析 性体験ゼロ男女「未完成婚」に潜むトラブル

 若者が草食化しているという。草食からさらに進んで、絶食を危惧する人もいる。

 2015年の「結婚と出産に関する全国調査」(国立社会保障・人口問題研究所)によると、性交渉の経験がない18〜34歳の男性は42%で、女性は44%。35〜39歳では男性が26%、女性が33%。童貞も処女も、年齢が上がるにつれて少なくなるとはいえ、3〜4割とはけっこうな割合だ。

 そんな状況だからか、童貞や処女のまま結婚するカップルも少なくないという。結婚してもなお一度もセックスできていないという「未完成婚」も話題だ。“未経験夫婦”にトラブルはないのだろうか。恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美氏に聞いた。

「セックス経験がなくても、漠然と『子供をつくるときには、するから大丈夫』と思っている夫婦も多い。しかし、お互いのセックスポテンシャルがどれくらいか把握せずに結婚することによるリスクは大きいでしょう。たとえば、男性が挿入できない、女性が濡れにくくて痛がる、といった体の相性だけではありません。初体験を終え、一方は性的欲求が高まっているのに、もう一方はあまり乗り気でないと、セックスレスという大きな落とし穴にはまる可能性があるのです」

 性的欲求のバランスが互いにとれていればいいだろう。セックスの喜びを一緒に追求するのもよし、お互いに興味がなくて、ないままなのもよし。両者のバランスが崩れた時が危険だという。

「日常生活の中で相手にちょっとした不満があっても、セックスすることで解消する夫婦はとても多い。でも、そういうリカバリーとしてのセックスができないと、特にそでにされた方が不満をためやすく、離婚や冷えた夫婦生活につながるのです」

 結婚するまでセックスはしない。貞操観念が強い時代もあったが……。

「女性の多くが専業主婦だったころは、離婚のハードルが高かった。しかし、女性の社会進出が進んで、自分で稼ぐようになり、毎年20万組以上の夫婦が離婚しています。事前に体の相性を確かめないと、お互いにつらい思いをすることになるかもしれません」

 人間のセックスは、子供をつくるためだけのものでなく、カップルがお互いのことを思いやり、愛情を確かめる行為でもある。純潔をよしとする夫婦のあり方は、危うさをはらんでいる。


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