【もぎたて海外仰天ニュース】

 英国で発作を起こして意識不明になった男性を、一緒にネットゲームをしていた米国にいた女性が助けた! 大西洋のことをジョーク混じりに「the pond(池)」というけれど、本当に池の反対側に住んでいる友人を救ったような話にみんなビックリだ。

 英ニュース専門テレビ「スカイ・ニュース」(1月12日付電子版)などによると、今月初め、英リバプール郊外のウィッドネスに住むエイドリアン・ジャクソン君(17)は、約8000キロ離れた米テキサス州に住むディア・ラソラさん(20)とオンラインゲームを楽しんでいた。

 ボイスチャット機能を使うゲームで話をしながらプレイしていたのだが、突然、何かがぶつかるような音がしてエイドリアン君の反応がなくなった。

「以前、発作を起こして意識を失ったことがある」

 エイドリアン君からそう聞いていたディアさんは、〈また発作を起こしのかも〉と真っ青に。

 電話番号は聞いていなかったが、幸い、住所は聞いていた。ディアさんはすぐにウィッドネスの警察に緊急通報した。チェシャー警察がその時の音声データを公開している。

「こんばんわ、チェシャー警察です」

「こんにちは、アメリカからかけています。さっきまで友人とネットで話しました。以前発作を起こしたと言ってました。全然、反応しなくなったんです。彼の住所は分かります。チェスターの、いやチェシャーのウィッドネスに住んでいます。ごめんなさい、震えているんです」

「発作を起こしたのはあなたのお友達なのですね?」

「そうです。以前に発作を起こしたことがあって、病院に行かなければならなかったと言ってました。いま家に誰もいないみたいなんです。それで私が何とか助けようとしているんです」

「了解しました。大丈夫ですよ。彼は自宅に一人でいるんですね?」

「そうです」

「すぐに救急救命に知らせます。よろしいですね?」

 チェシャー警察はすぐに救急救命士をエイドリアン君の家に急派した。

 ところでディアさんはエイドリアン君が1人でいると思ったが、実際はそうではなかった。エイドリアン君は自宅の2階の自室でゲームをし、両親は1階でテレビを見ていた。両親は異変に気が付かなったのだ。

 母親のキャロラインさんは、警察車両がサイレンを鳴らしながらやってきたとき、まさかエイドリアン君が発作を起こしたとは思わなかったという。

「アメリカから通報があった」と知らされ、「ゲーム友達だ!」と気が付き、2階に駆け上がり、意識不明で倒れている息子を発見した。

 幸い、エイドリアン君はディアさんの冷静な判断と警察の素早い対応で、一命を取り留めた。病院に搬送され、手当てを受け、現在は回復している。写真はスカイ・ニュースの取材を受けているエイドリアン君だ。

 キャロラインさんは地元紙「リバプール・エコー」にこう語った。

「ディアさんとお話しして、心からお礼を言いました。ディアさんは『助けになれてうれしい』と言ってました」

「いつも子どもたちに、『ネットでは話す時は相手が誰なのか十分注意しなさい』と言い聞かせているのですが、今回のことは感謝しても感謝しきれません」

 このニュースはツイッターなどで拡散し、ディアさんの冷静な判断と、ゲーム仲間を思う気持ちに絶賛の声が寄せられている。