【もぎたて海外仰天ニュース】

 老後資金をだまし取られた95歳の女性を、地元住民が一丸となって救済した話が話題になっている。

 米ニュースサイトGNN(1月14日付)などによると、メーン州オーバーンでひとり暮らしをしているバーバラ・ヒンクリーさん(95)は昨年夏、詐欺師にだまされ、老後資金の1万6000ドル(約176万円)を奪われてしまった。

「出版社のコンテストで2位になり、賞金250万ドル(約2億7500万円)とベンツが当たりました。しかし賞金を受け取るためには……」という手口だったという。

 その後、バーバラさんは地元メディアの取材を受け、「自分のような被害者が増えないように」との思いから、自分の体験を語った。

 2003〜11年までメーン州知事を務めた民主党のジョン・バルダッチさん(写真中央右)は昨年11月、バーバラさんに関する記事を地元紙で読み、激怒。

「高齢者から金をだまし取るなんて、このメーン州ではあってはならないことだ。本物のメーン人気質を世界に示して、ひどい出来事をポジティブなものに変えよう」

 そう考えたバルダッチ元知事は、スパゲティのディナーパーティーを主宰し、寄付金を集めることを計画。バーバラさんにプレゼントし、少しでも詐欺の被害を軽減させようという試みだ。イベントは1月8日午後5時から地元の中学校で開催され、約400人が参加。同州のネッド・クラクストン上院議員(同左)も出席し、給仕を手伝った。

 イベントは想定外の大成功! 27キロのパスタ、64リットルのソースを使った料理は完売し、なんと被害額を超える1万8000ドル(約198万円)の寄付金が集まった。

 地元の人びとの想像を超えた支援に、バーバラさんの娘のマーシャ・ドナヒューさんは地元メディアにこう語った。

「1000ドルもの小切手をくださった方から、本人も経済的苦境にある方まで、(5ドルの)参加費以上の寄付をしてくださいました。皆さんのあまりの寛大さに感激しています。(詐欺で)経済的ピンチに落ち込み、そこから脱け出して、母も私たち家族も、ジェットコースターに乗っているようでした」

 新しい老後資金を手にしたバーバラさん。家族と相談することなしに、このお金には手をつけないと誓っているそうだ。